社会人1年目 介護福祉士 振り返り

介護業界で働いてみて

  • 働き始める前の意気込み

初めて社会人として働くにあたり、正直に言うと「働きたくないな」というのが本音でした。今までずっと学生生活を送ってきて、急に仕事を始める環境になる中で社会の責任などがあったり、今までではもらったことのない給料をもらったりして、重みが違うと考えていました。また、自由にできる時間が少なくなることへの嫌な感情もありました。

振り返ってみると「やるぞ」というよりかは、やめる前提で入っていたこともあってモチベーションは低かったかもしれません。なぜやめる前提だったかと言うと、もともと介護福祉士として働きたいと思っていたわけではなく、社会福祉士に憧れて福祉の世界に入ってきたからです。せっかく介護福祉士の資格も取ったということと、社会福祉士として働く前に介護の現場というのを体験しておきたかったことの2つの理由でとりあえず介護をやるという気持ちでした。

それでもご利用者様の生活を支援することや楽しい気持ちになれるようになどの良い介護ができるように考え、そのためにはまずは基本的な介護技術を身につけようという気持ちが強かったです。

  • 介護をすることへのやりがい

介護の仕事をしているとよく聞く言葉である「やりがい」ですが、私が感じるやりがいはやはり「ご利用者様が生き生きしている姿を見る」ことです。ありきたりなものになってしまいますが、生き生きしている姿を見られることは一番のやりがいだと思います。やりがいとは違いますが、介護をしていて楽しいことはご利用者様との会話やご利用者様同士のやりとりを見ているのはとても楽しいです。

  • 介護業界で働いてみた感想

介護の勉強を始める前の高校生時代では、高齢者を対象とした仕事なのでゆったりと仕事ができるのかなとイメージをしていたことを覚えています。しかし、現実はとても忙しく、座れる時間はお昼休憩の時間、食事介助の時くらいでそれ以外は動き回っています。具体的には、排泄介助や食事介助、入浴介助、おやつ介助、離床・臥床の介助、食事前の準備などやることはたくさんで、朝ごはんを食べたと思ったら、少しするとお昼ご飯の準備をするというような感じです。人が少ない時はずっと時間に追われる感覚で業務をしていて、余裕がないです。ただ、イベントの時や普通の日でも人がたくさんいるときは余裕をもって業務ができるため、ご利用者様とお話をしたり、記録の時間につかったり、その他の業務をしたりすることができます。

通常の業務で忙しいと、ご利用者様と関われる時間が少ないため、自分が楽しいと感じているご利用者様との会話が少なくなってしまうことが残念です。本当はもっとご利用者様と関わって、お話を聞いたり、やりたいことなどを引き出したりできればいいのですが、どうしても時間が限られてしまいます。

年収(お金の話)

介護業界で働いての社会人1年目での年収は350~400万円の間の金額でした。手取りとしては300万円くらいです。社会人1年目の介護業界としてはまあまあ普通くらいでしょうか。介護施設に勤めている大学時代の友達に話を聞いてみても大体このくらいでした。自分の中では満足というわけではないですが、不満足でもない気持ちです。夜勤が12月から始まったことを考えると、来年はもう少しもらえそうですね。しかし、2年目からは住民税が徴収され始めるので手取りとしてはそこまで変わらないかもしれないです。

月の給料は手取りで大体18万前後で、夜勤が入ってからは月に4回夜勤があるので20万円を超えるようになりました。しかし、私が勤めている施設の夜勤は2日分働くロング夜勤で、当日の17時から翌日の10時までの17時間拘束です。休憩時間(仮眠)が2時間あるので実働は15時間ですが、夜勤手当が1回6000円なので正直安いです。相場が1回8000円ほどで中には1万円を超えるところもあるので安いです。また、友達の夜勤の話を聞くとショート夜勤である8時間労働のところがほとんどで、ロング夜勤の話はまだ聞いたことはありません。2日分働いて夜勤手当6000円なので、1日分にすると3000円…。介護施設で働くときの夜勤は手当てだけでなく、夜勤がロングなのかショートなのかを知っておくことも必要ですね。

私の勤めている施設はボーナスが約4ヶ月分と多めなので、月の給料が低くても年収的には300万後半になった感じです。友達の施設ではボーナスが少ないところが多いようです。

休日日数

年間休日日数は110日です。1年間で土日休み、祝日の合計日数が120日ほどなので少ないです。お金の話も絡んできますが、休日数の少なさで給料もそこまで高くないのはやはり不満点の一つです。また、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休み等も当然ないのでまとまった休みを取れないです。基本良い所はないですが、挙げるとするなら平日の休みで空いている時に出かけられることが良いです。月に2日分休みの希望日を出せるので予定を入れやすいです。

人間関係

私の職場での人間関係はおおよそ良いと思います。新人だった私を気にかけてくれる上司の方がいましたし、年齢の近い職員がトレーナーとしてついてくださったこともとても心強かったです。しかし、どこにでも苦手な人はできるもので、看護師の方の一人は正直怖いです。職場全体としては互いに協力しあう職業ということもあり、仲は良いと思います。多職種連携ということも支援をする上で大切なので、職員同士の仲の良さは介護の仕事ではとても大切になります。また、若い人から中堅、年配の方まで幅広く働いている人がいることも、様々な人と関わるという点において良かったと思います。ただ、施設長のことを嫌いな上司の方はたくさんいます。私自身は関わることがほとんどないので、嫌な人という感じはしないのですが、職場の人から嫌われてしまう施設長というのは少々不安ではあります。

就職するときに職場の雰囲気は大切かもしれませんが、人間関係は運や相性にもよると思いますので、就職する際ある程度は我慢してやり過ごし、どうしても無理な時は転職も視野にいれて、深く考えずに就職した方がいいなと感じました。

社会人として働いて感じたこと

  • 休日の少なさ

学生のころと比べて社会人になってからは自由に使える時間がとても少なくなったと感じます。また、私の場合は休日の日数が少ないので、遊びに使える時間、勉強に使える時間などが限られるため、もっと休みの日があったらなと感じることがあります。しかし、やりようによっては2~3連休くらいはとることができるので、連休を使って遊びに行くことをよくしました。

  • もらえるお金の多さ

社会人になってからは大半の時間を働くことに充てているため、学生のころと比べて自由に使えるお金は多くなり、使う規模も大きくなったと感じます。それに伴って、投資の勉強をして投資をしたり、旅行に行ったりと自由になった面も多いと感じます。

  • 行動範囲の拡大

親にお金を前借りして通勤のために車を買いました。車があることでどこにでも行けるような感覚になり、旅行も多くなりました。大学の時から車を借りて遠くに旅行は言っていたのですが、お金の面からも行動範囲の幅が広くなったと感じます。自分で自由に使える車があるというのは良いですね。

  • お金の勉強の大切さ

給料としてもらえるお金が多くなり、扱うお金の大きさも大きくなったので、税金や社会保険、投資、貯金等の勉強をするようになりました。将来の人生設計をしてお金を増やすことに投資をするのか、自分に投資をしてスキルアップをするのかを考えるようになり、未来が広がりました。また、大学生時代に培った行動力が、お金をたくさん使えるようになったことで、幅が広がったとも感じます。

  • お金を稼ぐことの難しさ

自由にお金が使えるようになって色々と試してきた中で感じたことが、お金を稼ぐことの難しさです。このブログを書いていて思いますが、なかなか収益につなげることが難しい。会社に入ってしまえば土台ができている中に入って働くだけで賃金をもらうことができますが、自分で何か作り出そうとすると顧客もいない、ノウハウもない中、ゼロから始めてお金をもらうことは難しく、よりお金の大切さを実感しました。

今の正直な気持ち

  • 介護の業務面

介護施設で1年間働くとある程度の介護支援技術や知識は身につき、当初の目標であった介護技術を身につけることが達成できました。また、一通りの変則勤務を一人前としてできるようになり、新しく覚えることが少なくなりました。委員会に入ることや居室担当も決まり仕事のやることが増えましたが、通常の業務で手いっぱいであまり活動はできていません。残業すればできるのですが、残業の申請をしなければいけなく、その申請が少し出しにくいような気がしてしまってサービス残業になるのが嫌です。

委員会や居室担当を持ったからといってすごくやることが増えたわけではないので、通常の業務の繰り返しがメインでこれ以上の成長、発展がないような気がします。はたしてこんな毎日で良いのだろうかと迷ってしまっています。介護は日々の業務がルーティン化されていて、同じ業務のくりかえしではないと大学で学びましたが、私自身の考え方が悪いのか実際に働いてみて感じたのは、「同じ日々の繰り返し」ということです。大学で学んだことは、ご利用者様の日々の体調の変化やアクティビティサービス、レクリエーションなどが入ることでその時々に応じた業務をしているのでルーティン化されてはいないということでした。

介護の仕事をしていて自分に向いていないのではないかと感じはじめました。自分を振り返ってみると、もともと人の面倒見が良い性格ではなく、どちらかと言うと自分のことに集中してしまうのです。全体的に振り返ってみて思ったのは、モチベーションが低下しているのかもしれません。自分なりの新しい目標を立ててそれに向かって取り組むことが、今後大切なのだと思いました。

  • 施設の待遇面

私が働き始めて感じたことは以下の通りです。

  • 給料の大切さ → 重視していませんでしたが、できるだけ多いところが良い。
  • 休みの日は多い方が良い → 年間休日120日は欲しい。
  • 残業 → 求人で出ている残業の少なさは、あてにならない。サービス残業の可能性がある。
  • 家から職場までの距離は近い方が良い → 15分以内が理想。車通勤の場合、遠いほど渋滞に巻き込まれる。
  • 変則勤務は嫌だ → 寝る時間、起きる時間が毎日違うので生活リズムが崩れる。夜勤は健康に悪い。夜勤前提での給料である。

働き始めてみないとわからないことはあります。自分のワークライフに合う、合わないもあると思うので、働いてみてから基準を決めるのも良いかと思います。現在は転職をすることが当たり前のようになってきているので、少しでも不満を感じたら転職を視野に入れることも良いと思います。

私は今の職場にいて不満点やこのままでいいのか迷うことがあること、就職する際にいずれ転職することを前提に考えていたこともあって、今年いっぱいで辞めようかと考えています。

将来の展望

仕事を辞めてからは海外に半年留学して、外国の福祉や文化、英語を学ぼうと考えています。また、留学することは良い経験にもなると考えています。日本に戻ってきてからは、良い就職先を探しながらタイミーを使って色々なアルバイトをしてみたり、沖縄に行ってリゾートバイトをしてみたりしたいと今のところは考えています。就職先は今まで経験して大切にしたいと思った条件で探し、社会福祉士の資格を活かすことができ、挑戦をし続けられるようなところに就職したいです。ゆくゆくは自分で何らかの事業を立ち上げて経営者になれたらなと考えています。

終わりに

ここまで長々と書いてきて、自分の思ったこと、感じたこと、考えたことがまとまりました。振り返ることは大切ですね。これからもいろいろとあると思いますが、挑戦することを大切にしていきたいと思います。

ここまで私の振り返りに付き合って下さりありがとうございました。

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