デンマーク留学(5ヶ月)の費用は総額いくら?実際にかかった約246万円の内訳を全公開

留学を考えはじめたとき、一番わかりにくかったのが「結局いくら必要なのか」でした。

学費は学校のサイトを見ればわかります。でも、それ以外にどれくらいお金がかかるのかは、調べてもなかなか出てきません。ビザの申請料は?保険は?現地での生活費は?旅行に行くならいくら見ておけばいい?

この記事では、社会人3年目・24歳の私がデンマークに約5ヶ月留学するにあたって、実際にかかった費用を全部公開します。結論から言うと、総額は約246万円でした。

この記事の前提

  • 留学先:デンマークのフォルケホイスコーレ(エグモントホイスコーレ)
  • 期間:約5ヶ月(2026年8月〜12月)
  • 留学形態:エージェントを使わない個人手配
  • 渡航前は実家暮らし・フルタイム勤務

【結論】5ヶ月のデンマーク留学、総額は約246万円

細かい話に入る前に、全体像を出しておきます。

項目 金額 備考
学費 1,192,338円 授業料・寮費・食費・修学旅行費込み
航空券(往路) 約300,000円 直行便・乗り換えなし
航空券(復路) 約170,000円 乗り継ぎ便を予定
渡航前の準備費用 約196,000円 ビザ・保険・スーツケースなど
現地で使うお金 600,000円 生活費・旅行費・予備費
合計 約2,458,000円
ざっくり言うと、学費が半分、それ以外が半分という構成です。
「学費さえ用意すればいい」と思っていると、実際には学費と同じくらいの金額(約127万円)がさらに必要になります。ここを早めに知っておくのが、一番大事なポイントだと思います。

ここから、それぞれの内訳を見ていきます。


① 学費:約119万円(授業料・寮費・食費込み)

予算を考えるときに最初にやるべきなのは、学費に何が含まれているかを確認することです。ここが曖昧なままだと、いつまでも総額が見えてきません。

私が通う学校の場合、学費には以下が含まれていました。

学費に含まれるもの 自分で払うもの
授業料
食費
寮費
修学旅行費
洗濯代
外食・カフェ代
日用品の買い足し
個人旅行の費用
交際費・娯楽費
💡 食事と住居が学費に含まれているのは、フォルケホイスコーレの大きな特徴です。一般的な語学留学や大学留学だと家賃・食費が別途かかるので、その分予算の組み方が変わってきます。約119万円という金額も、5ヶ月分の住居費と食費が入っていると考えるとかなり違って見えるのではないでしょうか。学校によって含まれる範囲は違うので、必ず自分の学校の案内を確認してください。

なお、この学費は日本から海外送金することになります。この「送り方」で数万円の差が出たので、詳しくは後半の「お金の送り方で、数万円が変わる」で書きます。


② 航空券:往復で約47万円

ここは、選び方で金額が大きく変わる項目でした。

往路:約30万円(直行便)

行きは羽田からコペンハーゲンまでの直行便を取りました。乗り換えなしなので当然高くなります。

それでも直行便にしたのは、初めての長期渡航で、乗り継ぎに失敗するのが不安だったからです。慣れない海外の空港で乗り継ぎ時間に追われるより、多少高くても一本で行けるほうが安心だと判断しました。

ちなみに、一緒に行く人がいて、その方の知り合いを通して手配してもらっています。

復路:約17万円の見込み(乗り継ぎ便)

帰りはまだ取っていませんが、乗り継ぎ便で17万円くらいを想定しています。

帰りは現地での生活に慣れた状態ですし、時間の余裕もあるので、乗り継ぎでコストを抑える方向にしました。

「行きは安心を買い、帰りは節約する」
往路と復路で方針を変えるだけで、13万円ほどの差が出ました。全部を直行便にすると60万円近くかかる計算になるので、ここは大きな判断ポイントだったと思います。

今は航空券が高い時期かもしれません

正直、航空券の金額は自分でも高いと感じています。ただ、これには時期的な要因も大きいと思っています。

  • 歴史的な円安:同じ路線でも、円が安いだけで日本円での支払額は跳ね上がります
  • 中東情勢の影響:ホルムズ海峡周辺をはじめとする情勢不安により、ヨーロッパ路線の航路や燃油費に影響が出ていると言われています

つまり、ここに書いた金額は「2026年時点の相場」であって、数年前や数年後とは大きく違う可能性があります。留学を検討している方は、必ず自分が行く時期の実際の価格を調べてみてください。


③ 渡航前の準備費用:約196,000円

ここが一番の盲点でした。学費と航空券だけ考えていると見落としますが、出発前の準備段階だけで約20万円かかっています。

項目 金額
ビザ申請手数料(SIRI) 約80,000円
海外留学保険(5ヶ月) 79,120円
スーツケース(Lサイズ・85L) 26,000円
生体認証の手数料(VFS・築地) 約7,000円
日本の電話番号の維持費(5ヶ月分) 約4,000円
合計 約196,000円

※このほかに、洗面用品・防寒具・日本食などの買い足し費用が別途かかっています。

⚠️ ビザ申請手数料が想像以上に高いのが、デンマーク留学の予算を組むうえで一番の注意点かもしれません。私の場合は約8万円で、保険とほぼ同額でした。ここを見落としていると、予算が大きく狂います。

ビザ関連:約87,000円

デンマークの在留許可は、移民局(SIRI)のオンラインシステムから申請します。この申請手数料が約8万円。さらに、指紋などの生体認証を東京・築地のVFSという窓口で受ける必要があり、そこでも約7,000円かかりました。

生体認証は日本国内だと築地でしか受けられないので、地方在住の場合はここへの交通費も予算に入れておく必要があります。

海外留学保険:79,120円

5社ほど比較して、期間5ヶ月(8月2日〜12月31日)の条件で79,120円のプランを候補にしています。

金額だけ見れば高く感じますが、学校からも「保険加入は留学の条件」と明言されていたので、削れない費用です。実際、案内には過去に日本人生徒が大きな事故に巻き込まれた事例も書かれていました。

⚠️ 保険は「安さ」だけで選ばないほうがいい項目です。私が比較した中には、16万円以上するのに賠償責任の補償が30万円しかないプランもありました。同じ条件で並べないと正しく比較できないので、「治療・救援費用」「賠償責任」「携行品損害」の3つは必ず金額を揃えて見比べてください。

スーツケース:26,000円

もともと持っていたものが小さすぎたので、Lサイズ(85L)のものを新調しました。半年近い滞在だと、手持ちのスーツケースでは足りないことが多いと思います。買い替えが必要になる可能性も、最初から予算に入れておくと安心です。

日本の電話番号の維持費:約4,000円(5ヶ月分)

意外と見落としがちなのが、留学中も日本の電話番号を残しておくための費用です。

電話番号は、LINEや銀行、各種サービスの本人確認に紐づいていることが多いので、解約して失うのは避けたいところ。かといって、使わないのに元のプランのまま放置すると、月数千円×5ヶ月を払い続けることになります。

そこで私は、日本通信SIMの「合理的シンプル290」(月290円)に乗り換えました。

項目 金額
初期費用(Amazonのスターターパック経由) 約2,400円
月額290円 × 5ヶ月 約1,500円
合計 約3,900円
💡 初期費用は、公式サイトから申し込むと3,300円かかりますが、Amazonで「スターターパック」を買うと2,400円前後に抑えられます。セール時期はさらに安くなることもあるようです。同じ契約なので、急いでいないならスターターパック経由がおすすめです。

番号を維持する方法は、他にもあります

私は格安SIMへの乗り換えを選びましたが、目的が「番号を残すこと」だけなら、他にも選択肢があります。

  • 大手キャリアの「電話番号保管サービス」:ドコモ・au・ソフトバンクなどには、一時的に回線を休止して番号だけ預かってくれるサービスがあります。月額数百円程度で、留学や長期出張で使う人が多いようです。今のキャリアを解約したくない人には、こちらのほうがシンプルかもしれません。
  • 基本料0円のプラン(povo2.0など):一見一番安く見えますが、180日ごとに何かしらの課金をしないと番号が失効するルールがあります。留学中にうっかり忘れるリスクを考えて、私はこれを避けました。
💡 まずは今使っているキャリアに「番号保管サービスはありますか?」と聞いてみるのが早いと思います。乗り換えの手間がかからない分、そのほうが楽なケースも多いはずです。私は「帰国後もそのまま格安SIMで使い続けたい」という理由もあったので、乗り換えを選びました。
⚠️ 現地では現地のSIM(eSIM)を使う前提なので、日本の回線はデータ通信をオフにしておくのを忘れずに。設定を忘れて海外ローミングが働くと、高額請求につながる可能性があります。

④ 現地で使うお金:60万円をこう配分した

学費を払ったうえで、現地で自由に使えるお金として60万円を用意しました。

ただし、60万円をまるごと使う前提では組んでいません。50万円を「使う予定の枠」、10万円を「予備枠」として分けています。

項目 金額 内容
生活費(5ヶ月) 15万円 洗濯・外食・日用品・交際費
近隣EU旅行 27万円 月1回×5回想定
オーロラ旅行 8万円 留学終了後、北欧北部へ
使う予定 小計 50万円
予備・余裕枠 10万円 体調不良・急な出費・お土産など
合計 60万円
予備枠を最初から分けておくのがポイントだと思っています。
全額を使う前提で組むと、想定外のことが起きたときに一気に苦しくなります。10万円を「使わなくてもいいお金」として最初から除けておけば、精神的にもかなり楽です。使わずに残せたら、それはそれで良かったということで。

生活費の内訳(月あたりの目安)

食事と住居が学費に含まれているので、月々の支出はかなり抑えられる見込みです。

項目 月額の目安
洗濯代 2,000〜4,000円
外食・カフェ 8,000〜15,000円
日用品の買い足し 3,000〜5,000円
娯楽・交際費 5,000〜10,000円
合計 18,000〜34,000円

デンマークは北欧の中でも物価が高い国とされています。日本の感覚で「外食は月1万円くらい」と見積もると足りなくなる可能性があるので、少し多めに見て月3万円ペースで計算しました。


旅行費用は「別枠」で考える

予算を組んでいて一番悩んだのが、旅行費用でした。

せっかくヨーロッパにいるので、近隣国にも行ってみたい。でも、生活費と一緒くたにすると管理できなくなります。なので最初から旅行費用は別枠にしました。

近隣EU圏への旅行(1回あたりの目安)

  • 往復航空券(LCC):8,000〜25,000円
  • 宿泊(2〜3泊):10,000〜25,000円
  • 現地の食費・交通・観光:10,000〜20,000円
  • 合計:1回あたり28,000〜70,000円

月1回ペースで5回行くと想定すると、14万〜35万円という幅になります。かなり開きがあるので、私は間を取って27万円で組みました。1回あたり平均5.4万円という計算です。安く済ませる月と、少し奮発する月を自分で調整できる余地を残しています。

オーロラ旅行:8万円

留学が終わったあと、オーロラを見に行きたいと思っています。デンマークは緯度的にオーロラがほぼ見えないので、ノルウェー北部・アイスランド・フィンランドあたりへの遠征になります。

  • 往復航空券(欧州内):15,000〜40,000円
  • 宿泊(3〜4泊):20,000〜50,000円
  • オーロラツアー参加費:10,000〜25,000円
  • 現地の食費・交通費:10,000〜20,000円
⚠️ 12月の北極圏は極寒期に入るため、マイナス20℃に対応できる防寒装備が別途必要になる可能性があります。この費用も頭に入れておいたほうがよさそうです。

留学費用はどうやって用意したか

正直に書くと、劇的な節約術のようなものは何もしていません。

社会人1年目のときから留学のことは考えていたので、働きながら2年かけて、100万円ほどを貯めました。これが留学費用のベースになっています。

大きかったのは、やはり実家暮らしだったことだと思います。家賃と食費がかからない分、給料の多くをそのまま貯蓄に回せました。あとは、もともとケチな性格なので、意識して我慢しなくても自然と貯まっていったという感覚です。

逆に言えば、実家暮らしの社会人なら、特別な副収入や極端な節約がなくても、2年で100万円くらいは現実的に貯められるということでもあります。
大事なのは、早い段階で「行く」と決めて、総額を把握しておくことではないでしょうか。総額がわかっていれば、あと何年でいくら必要かという逆算ができます。

お金の送り方で、数万円が変わる

実は、この記事の中で一番お金の差が出たと感じているのが「送金方法」です。ここは声を大にして書いておきたいところです。

学費約119万円は、銀行ではなくWiseで送った

学費は、デンマークの学校に直接海外送金する必要がありました。このとき使ったのがWise(ワイズ)という海外送金サービスです。

実際の送金明細がこちらです。

項目 金額
送金額 1,192,338 円
Wiseの手数料 8,409 円(約0.71%)
両替額 1,183,929 円
適用された為替レート 1 DKK = 24.8725 円
学校の受取額 47,600 DKK

※2026年2月の送金時点

ここで大事なのが、この「1 DKK = 24.8725円」というレートが、上乗せのない実勢レート(仲値)そのものだという点です。Wiseはレートに手数料を隠さず、8,409円という形で別建てにしています。

銀行で送っていたら、いくらかかっていたか

では、同じ金額を銀行から送っていたらどうだったのか。ここが本題です。

海外送金のコストは、実は3つの要素でできています。

  1. 送金手数料:メガバンクだとネットで約2,500〜3,500円、窓口で約6,000〜7,500円
  2. 中継銀行手数料(リフティングチャージなど):2,000〜3,000円程度
  3. 為替レートの上乗せこれが一番見えにくく、一番大きい

銀行は独自の為替レートを使っていて、実勢レートに数%上乗せされています。デンマーククローネのようなマイナー通貨だと、3〜4%程度の上乗せが一般的とされています。

今回の金額(約118万円分の両替)で試算すると、こうなります。

ケース 為替の上乗せ分 送金・中継手数料 合計コスト
ネットバンキング
(上乗せ3%)
約35,500円 約5,500円 約41,000円
窓口
(上乗せ4%)
約47,400円 約10,000円 約57,000円
Wise(実際) なし 8,409円 8,409円

※銀行側の金額は、一般的な手数料水準をもとにした概算です。銀行や送金方法によって変わります。

差額は、およそ3〜5万円。

一番のポイントは、この差の大半が「手数料」ではなく「為替レートの上乗せ」で生まれていることです。
銀行の画面に「送金手数料3,000円」と表示されていても、その裏でレートに3%(約3.5万円)が上乗せされていれば、実質的な負担はまったく違います。表示されている手数料だけを見て比較すると、判断を誤ります。

⚠️ 留学費用の送金は、金額が大きいぶん差も大きくなります。数万円あれば、EU圏への旅行が1回できてしまう金額です。送金前に必ず複数の方法を比較してみてください。

現地での日常的な支払い

デンマークはキャッシュレスがかなり進んでいる国とされています。私も現金はほとんど使わない前提で準備しました。

  • メインは海外送金アプリ(Revolut・Wiseなど):日本円から現地通貨への両替レートが良く、アプリで管理できるので支出も把握しやすいです。どちらもデビットカードが発行できるので、現地での支払いにそのまま使えます
  • クレジットカードは予備として持参
  • 現金は最低限だけ:到着直後や、カードが使えない場面のために少額だけ

RevolutとWise、どちらも似たようなサービスですが、実際に使っている留学生の話を聞くと両方持っている人も多いようです。片方が使えないときの保険にもなります。

💡 送金アプリは出発前に必ず入金・使用テストをしておくことをおすすめします。現地で初めて使おうとして「本人確認が終わっていなかった」となると、かなり困ることになります。私は日本にいるうちに一通り試しました。

まとめ:デンマーク留学の費用を考えるときの4つのコツ

あらためて、5ヶ月のデンマーク留学にかかった費用は約246万円でした。

  • 学費:1,192,338円(授業料・寮費・食費・修学旅行費込み)
  • 航空券:約47万円(往路30万・復路17万)
  • 渡航前の準備費用:約19.6万円
  • 現地で使うお金:60万円

予算を立てるときのコツは、この4つだと思います。

  1. 「学費に何が含まれているか」を先に確認する:食費・寮費が含まれるかで、必要な生活費がまったく変わります
  2. 学費以外を軽く見ない:航空券・ビザ・保険・現地の生活費を合わせると約127万円。学費とほぼ同額が別に動きます
  3. 旅行費用と予備枠を、生活費と分けて管理する:混ぜると必ず足りなくなります
  4. 送金方法を必ず比較する:学費のような大きな金額は、送り方を変えるだけで数万円変わります
この記事は出発前に書いています

現地で使う60万円は、あくまで見積もりです。実際に使った金額は、留学中・帰国後にあらためて記事にする予定です。「見積もりと実費がどれだけズレたか」も含めて記録していきます。

これから留学を考えている方の参考になればうれしいです。

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